祈り

青年は空を見上げた。

分厚い曇。

まるで青空が消えてしまったかのようだ。

天を見失って立ち尽くしていた十字架。

「祈られ続けたお前は何を祈る」そう青年は問いかけた。

世界の平和か、いや、人類の滅亡だろうか。

動物や植物の声なき声を、神が聞いてたとしたら、人類にはどんな罰が待っているのだろう…

「それはお前自身が思っとることじゃろ」

不意に隣に現れた老人が、十字架を見ながら言った。

「どうして、言ってないのに」

「丸聞こえじゃよ」

青年は不思議に思ったが、老人は続けた。

「この限りある宇宙の時間を、無限だと錯覚していた代償は、確かに大きいものになるじゃろう」

「人間なんて生まれなきゃよかったんだ。こんな自分勝手な動物が他にいますか」

「おらんのぉ」

だがな、と今度は青年の顔を見ながら老人は言った。

「そう考えたところで、何になるのじゃ。お前さんは人間を殺すか?悪とみなしたものを全て消せば満足か?」

青年は言葉が出なかった。
老人は言う。

「無知を自覚することは恥ずかしいことではない。何かを始めるのに遅いなんてこともない」

青年は少し考え、短く答えた。

「無知を知り、学べと」

「そうじゃ。皆、よその評価、これまでの生き方を、何もしない理由にしてるだけなのじゃ。お前は、なにを叫びたい」

「僕は…動物を守りたい」

「声なき声の代弁者、それがお前の使命じゃな」

「はい」

青年は背筋が伸びた気がした。嘆くだけでは何も始まらないようだ。

「ほほう、わかっておるようじゃの」

老人は愉快そうに笑いながらどこかへ行ってしまった。

青年は空を見た。
分厚い雲から晴れ間がさしていた。


あとがき

動物も植物も地球もお構いなしに

自分たちが気持ちよく生きれたらそれでいいなんて、もう思っちゃだめなのよ

人間同士もそう

地球は丸いよ
国境なんてのがあるみたいだけど、ほんとはみんな一緒なはずなのにね

みんながあったかいご飯を食べてあったかい布団で寝てほしいよ

できることやっていきやしょ

分厚い(ぶあつい)十字架(じゅうじか)祈り(いのり)滅亡(めつぼう)不意(ふい:いきなり。突然)錯覚(さっかく:実際はちがうのに、自分の考えを思い込むこと)代償(だいしょう)無知(むち)自覚(じかく)代弁者(だいべんしゃ)使命(しめい)背筋(せすじ:せなか)嘆く(なげく)愉快(ゆかい:ハッピー)

〜これより下の〜

立教(りっきょう)新座(にいざ)我が母校(わがぼこう)中退(ちゅうたい:自ら卒業)意気投合(いきとうごう:むっちゃ話し合うやん)潜り(そこの学生じゃないのに受講すること)定期的(ていきてき)

写真の場所は


立教大学新座キャンパスのベルタワーです

我が母校ではありません、番茶大学中退してるので

ひょんな事から立教大学生と渋谷のイベントで知り合い、意気投合

後日、「授業一緒に受けない?」と誘われて、池袋キャンパスの方の講義に潜り(許可もらってます)

そしてその講義の教授とゼミ生の会食に行き

また別の日に、新座でおもろい講義をやってるってんで潜った日の写真っすね(許可もらってます)

今でも定期的に教授や学生らとごはんに行ってて仲良しです(どゆこと)

この会食で出会った学生の中には

今後も長い付き合いになるんだろうなぁと思えるくらいに親しい仲になった子もいて…

もちろん最初に出会った子ともめっちゃ仲良いし

なんだか縁って不思議だなぁと思うばかり…

番茶
番茶

自分でもよくわかんないんだけど、変な出会い方の友人ばっかりです、最高です

立教大学新座キャンパスは埼玉やで

立教大学新座キャンパス

〒352-8558 埼玉県新座市北野1丁目2−26(地図

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