江ノ電に揺られる午後。
君に呼ばれた駅へ向かう。
君のいない改札を抜ける、煙草を吸う、カフェに寄る。
「ごめん、お待たせ」
君はいつも、どこか遠くを見ているみたいで、きっと俺のことなど見えてない。
⚪︎
三日月が揺れる夜。
誰かが目の前で揺れている。
荒い息づかいだけが、部屋の中に響いた。
君の面影を、まぶたの裏に描く。
君のいない枕が濡れていく。
⚪︎
切なく震える吐息が聞こえた。
君は声も出さずに泣いていた。
泣かないでよ、俺を見てよ。
⚪︎
同じ服に着替える朝。
スズメの声が聞こえてくる。
あたたかい日差しが、頬を優しく撫でた。
君の笑顔が、まぶたの裏に蘇る。
君のいない街に溢れてく。
⚪︎
部屋に残された朝。
窓の外には、アスファルトにうずくまる君がいた。
何回身体を重ねても、君との距離は縮まらない。
わかっていても、君の瞳に映る日を夢見てしまう。
江ノ電に揺られる午後。
隣り合ってもすれ違うだけ。決して並走することのないこの電車と、俺と君は似ている。
男目線、女目線、男目線…って書いてるんだけど伝わってるかな。
男性は体の関係になった女性に恋心を抱いていて、女性は過去の恋人がまだ好きで引きずっているので、目の前の男性と心を通わそうとは思っていません。
お互いにどんな感情なのかは想像にお任せします。
なんにせよ、乾いた心臓が潤いを取り戻せますように。
あなたのその真面目さも優しさも愚かさも汚さも、全部、愛おしいから。
煙草(たばこ)三日月(みかづき:ほっそい月)面影(おもかげ:そこにあの人がいるかのような感じ)吐息(といき:悲しい時や嬉しい時に思わず出た息)頬(ほほ)撫でる(なでる)蘇る(よみがえる)溢れる(あふれる)縮まる(ちぢまる)瞳(ひとみ)並走(へいそう:横に並んで走る)潤い(うるおい)真面目(まじめ)愚か(おろか)愛おしい(いとおしい)
model… @akipiyomnb
一生東京弁に染まる気配を見せないこてこての関西弁と、
くしゃっとした笑顔がめちゃくちゃ可愛いお友達です
江ノ電の車窓からの景色と鎌倉駅御成町にある「WanderKitchen」
木造の一軒家を改装してできたカフェで、アメリカンな古家具と落ち着いた雰囲気がたまりません
メニューにはいろんな国の家庭料理が並び、地元の人々と旅人たちがくつろいでいます
この無作為に選ばれた家具も、WanderKitchenの良さを表しているようでいいですよね
前は長谷で古民家カフェをしてたらしいの
隠れ家が隠れ家じゃなくなったっていう理由で御成町に移転したんだって〜
“地元の人たちに寛いでもらいたい” という気持ちが嬉しいですよね